〜借家人の異常生活と家主の対応〜

問.掃除をしない女性への対応は?
 借家人のY子は、「バツ1」とかで、私のアパートの1室に1人で住んでいます。28歳と聞いています。
 契約の時は、きちんとした身なりにしており、別に異常は見られませんでした。
 ところで、先日、3カ月ぶりぐらいでY子を訪ねてみて驚きました。
 彼女の部屋は、まるで泥棒でも入って、中をメチャクチャに荒らし回ったように、手がつけられないような乱雑ぶりです。驚いて訳を聞くと、入居以来、部屋の中を片付けたことがないとか。勿論、掃除なども全くされておりません。台所の流しの中には、汚れ物が積み上げられ、生ゴミの腐臭も鼻をつきます。食卓の上や周りには、インスタント食品の空容器が散乱していて、足の踏み場もないくらいです。
 「これでは、住んでいるあんたが気持ち悪いでしょう。体が悪いわけでもないんだから、少し片付けたらどうですか!」
 私は、そう言って立ち去りましたが、半月後様子を見にいくと、前のままです。そして彼女は「あたしは前から、片づけが出来ないんです!」とのこと。家主として、どう対処したものでしょうか?

場合分けして究明すること
 最近、テレビなどを見ていると、Y子さんと同様の人が増えてきているようです。
 悪意でやっているわけでなく、どうも病的な原因に基づくもののようで、簡単には正常にならないようです。
 借家人が借室で、どのような生活を送ろうと、それは原則として借家人の自由です。
 しかし、その為に他に迷惑をおよぼしたり(例えば、異常に高音を立て静穏を害するとか、悪臭を周囲にまき散らすなど)、借家契約に違反して家主に迷惑をかけたりすれば、家主としても、その借家人を立ち退かせることも出来ましょう。
 ところが、Y子のように、Y子だけの生活に影響を持つだけの異常生活なると、家主として、どう対処できるか甚だ難しい問題となってきます。
 おそらく、場合を分けて、究明する他にないでしょう。

(一)Y子の借家以外に全く影響がないとき
 Y子がいくら後かたづけをせず、そのためY子が、ゴミの中に埋まったような生活をしているとしても、それは彼女=借室内だけのことで、他に全く影響を及ぼさないような場合、家主としては、特段の事情でもない限り(例えば電気系統に故障をきたし、漏電火災の危険があるとかの事情)、Y子に文句がいえないでしょう。この段階なら、彼女の個人生活の自由の範囲内だからです。
 もっとも、現状のままなら他に影響はないかもしれないが、火気のそばに、燃えやすい品物とか引火物が散乱していて、Y子がちょっと火の扱いを誤れば、直ちに火災に結びつくような危険があれば、これは「他に影響はない!」ではすまされず、家主としても自分の所有物である貸室の安全を守るためにも、Y子に対し、そのへんを警告し、とり片づけを命じ、もしY子がそれでも従わなければ、借家契約を解除することも出来ると考えられます。
 というのは、Y子は借家契約が終了すれば、その借室をもとの状態で家主に返還する義務があるわけですから(民法六一六条、五九七条)、その借室を火災で焼失しては借家契約上の義務不履行となるからです。
 したがって、口で言ってもY子が片づけをしないのなら(病的原因によるとすれば、この危険は十分あります)、書式Aの様な警告書をY子宛に発送しておいたらよいでしょう。

専門業者を紹介し解決図る
(二)借室以外に影響のあるとき
 Y子の本件のような借室使用で、他に影響がでるとすれば、まず第一に考えられるのは<悪臭>でしょう。
 その他、ネズミ、害虫などの発生です。
 いずれも、他の借家人、特に隣室の借家人には、迷惑をかけることになります。
 そうなれば、その借家人達は、Y子に文句を言うのはもちろん、家主に対しても「なんとかして欲しい!でないと私達が立ち退かなければならないことになるし、そうなれば家主さんに損害賠償なども・・・」となってくるのは必然です。
 家主としては、書式Bのような警告書をY子に送付することになるでしょう。
 最近は、Y子の部屋のような場合、これを片付けて清掃する専門業者がいるようです。
 Y子が病的原因によるような場合、Y子に清掃を期待しても無駄かもしれませんので、家主において、このような専門業者をY子に紹介し、清掃をしてもらえばよ」いかと思います。そして、それが済んだら、Y子との間に書式Cの様な合意書を取り合わしておいたらよいでしょう。

(全国賃貸住宅新聞2003.4.21より抜粋)




新築物件の原状
 私共も、片付けられなくてゴミの上で寝ている女の子が、きちんとお化粧をしてきれいに上から下まで着飾って出かけていく映像をテレビ等でよく見かけますが、「なんでだろう?」「気持ち悪くないのかな?」と思いつつ、可愛そうな気もします。
 オーナー様の物件には絶対入居して欲しくない人たちです。
 今のところ、このような事故もクレーム等もありませんが、早い段階での発見、対処が必要かと思います。

〜2003年4月にまたも盗難被害が〜

 先月、人気設備を取り上げ、リフォームの具体例を今月は取り上げる予定でしたが、急遽予定を変更して、防犯対策を取り上げてみたいと思います。
 今回、防犯対策を取り上げるきっかけとなったのは、4月に入り当社が管理または仲介しているアパート・マンションで複数の盗難事件が発生したからです。被害にあった場所は幕張本郷に限らず、近隣の地域にも広がりました。
 室内への侵入の方法は「ピッキング」または「ガラス破り」のいずれかでした。
 平成14年の千葉県内での「侵入盗」の総数は23,307件、平成13年に比べ17.7%増。約2割ほど侵入盗の被害が増えています。逆に検挙件数は5,792件(検挙率=27.6%)平成13年に比べ−1.6%となっており、現状では犯罪の数が増えているが、犯罪者は捕まりにくくなっています。4分の1強しか捕まらないというのは、如何に犯罪者が巧妙化しているか分かる数字だと思います。
 平成14年12月末現在の千葉県の総世帯数が2,263,551世帯。侵入盗の数は23,307件。つまり100世帯に1世帯は必ず盗難の被害に遭っていることになります。もし、千葉マリンスタジアムが満員になった場合、3万人観客が入ることが出来ますので、スタジアムの中に過去1年間に侵入盗の被害にあった人が最低でも300人はいることになります。
 また、不在の場合を「侵入盗」と言っていますが、運悪く居合わせてしまったときは「強盗」に変わることも知っておいて欲しいと思います。(千葉県の平成14年の強盗の件数は699件)

防犯対策
 一般にガラスは狙われやすいことが知られていますが、実はマンションなどの集合住宅では6割のケースは鍵を破って侵入しているという。一方、戸建て住宅の場合は7割がガラスを破って侵入している。
 それでは泥棒への対抗策としては、どのような手段があるのでしょうか。
 ピッキングに対しては、今まで何度かお知らせしているようにメーカーが「ピッキングが困難な鍵」と称して販売している鍵や、デジタルロックなどがあります。
 また、ガラス破りに対抗するには「ガラスアラーム」があります。(以下は岩田エレクトリック社ホームページからの抜粋です)
ガラスは破壊されると、その手段(バール、ハンマー、ドライバー、カッター等)を問わず、ガラス破壊特有のAE超音波を発生させます。
ガラス・アラーム[HA−13]は、そのAE超音波だけを 検出するシステムのため、雨、風、振動等による誤動作がきわめて少ない窓ガラス専用警報機です。ガラスが割られた時のみ大音量の警報音を発し、窃盗犯を威嚇撃退します。ガラス・アラーム本体の厚さは、わずか7mmと超薄型設計ですので、自由に窓の開閉が出来ます。
また超低消費電力設計ですので、電池は約2年間使用できます。


 以前より販売されていた商品は、その厚さのために窓の開閉が出来なくなる。また開閉や風の震動で誤作動を起こすため、在宅時には電源をオフにして、そのまま外出時も電源をオフにしたまま出かけてしまうといったデメリットがありました。
 今回の商品はそう言った反省をふまえて、新たに開発された商品ですので、窓の開閉は自由に出来ますし、特定の音にしか反応しないため誤作動がほとんどありません。
 この商品は特に、雨戸のない窓や、構造上雨戸の付けられない出窓に最適だと思います。現在、当社も販売しておりますので、所有の賃貸物件またはご自宅への採用を、ぜひご検討下さい。
 商品の見本は当社にございますので、興味がございましたらお気軽に店頭にお立ち寄り下さい。

貸したいお部屋をお持ちの大家さんは
お電話またはメールでご連絡下さい。

株式会社ココ・トーシン
TEL.043-274-1848
mailto:coco@toshin.gr.jp


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