家賃滞納しながらも「敷金全額返えせ」と主張

こんな時どうする?原状回復トラブル集


 シーズン真っ最中、各社客付けにてんてこ舞いのなか、今、原状回復トラブルが頻発している。インターネットやテレビ番組で敷金返還についての交渉術が広まっていることが一因となっているようだ。ちまたで起こったトラブル事例と対策を紹介する。

たばこのヤニで壁が黄色に変色
「原状回復でいざこざが起きるようになったのはここ4年間くらいの間ですね」
 そう語るのはD社(東京都目黒区)専務だ。
 約2年前、同社の管理する1LDKのマンションに住む男性が退去する際に、壁紙の張り替え費として12万円の見積もりを出した。理由は壁紙がたばこのヤニによる黄ばみでクリーニングでは落とせない状態であったからだそうだが、その男性は「そんなもの払えない」と主張するどころか「少額訴訟の手段に出る」とまで言ったという。
 不動産業界の人ならいざ知らず普通の入居者が少額訴訟というものを知っていたこと自体に驚いたが負けてはいられない。同専務はその時にはっきりと「その際は、汚れた壁紙の一部を証拠として提出します」と言ったところ、結果的にその男性は全額払うことに同意したという。
 「たばこを吸うとしても窓を開けて空気の入れ替えをしたり、換気扇のある台所で吸うなりの方法をとっていれば、それほど汚れることはありません。しかし、そういうことを何もしないでいきなり“裁判”とくるとは困ったものです」(同専務)この経験から同社では契約書の原状回復費用に関する項に「たばこの汚れは借主負担」と明記し、入居前に確認を取るよう1年前から実施している。

“少額訴訟にでるぞ”と脅かす入居者も出現
 今から2年前、東京都中野区で2階建てアパートに住んでいた20代後半の男性が、入居1年後に退去することになった。その物件を仲介した会社によれば、入居期間中は特にこれといった問題もなく、どちらかと言えば好青年とも思えるくらいの男性だったという。しかしその部屋内部は、たばこのヤニによる汚れがひどく、リフォーム代に約12万円の見積もりが出たため、この男性に対し敷金(月家賃約6万5000円×2ヶ月)との相殺を要求した。しかし、オーナーがそのことを伝えた途端に態度がひょう変。「そんなもの払えない。それに敷金は全額返してほしい」と言い返すばかりで、オーナーと対立することになってしまった。管理会社が立ち会った時には男性は「そんなことなら、都庁に行ってもいいんですよ」との挑発的な態度。立ち会い歴の長いA氏もさすがにこの時は腹が立ったという。しかし冷静に「ご自由にどうぞ。ただ何を訴えに都庁に行くのですか?」と反論したところ、約一週間後には費用負担に同意した。A氏は語る。
「その男性も悪い人ではないはずなんです。ただ最近はインターネットなどによりなまじ知識を得てる方が多いですから、言いなりになるものかという気持ちになってしまうのでしょう。」
年間2%が裁判ざたに
 R社(東京都調布市)では、この時期の退去件数は月30件前後。そのうちの約3割で原状回復でのトラブルが生じる。さらに、年間にして約2%が少額訴訟にまで持ち越されているという。
 「特に早期退去者のような『あまり汚してないのに』と思っている方はなかなか納得しないですね。敷金はすべて返ってくるものと思い込んでいる人がふえています」
(全国賃貸住宅新聞より抜粋)



 繁忙期も終わりを向かえ残務に追われる毎日となっております。その中でも退室精算業務が数多く、毎年の事ではありますが、この時期になりますと、上記の様なトラブルがいくつか出てまいります。私もこの仕事をさせていただいて、もっとも胃の痛い思いをするのが、この精算の話し合いです。今は若い方の方がよく情報を集め、知識も豊富に持っているのには驚きます。又、法人契約に関しても担当者に宅建主任者をおかれるケースが多くなり、なかなかスムーズに事が運ばない事も多くなりました。やはりガイドラインにそった話し合いを視野に置かなければいけない様になってきた事だと思います。


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