分譲マンションが手頃価格で増えたため
家を借りるより買うユーザーが増加

 埼玉県入間市は人口約15万人。池袋まで西武池袋線で45分の場所に位置する。ベットタウン的機能を有するため、新築の分譲マンションが次々と竣工されている。人口は増加しつつあるが、「借りるより買う」傾向が強いため賃貸業者は頭を痛めている。今回はそんな入間市にスポットをあてレポートしたい。


分譲に押され賃貸物件に借り手付かず。
 埼玉県入間市は西武池袋線、武蔵藤沢・入間・稲荷山公園・仏子の4駅をまたぐ周辺地区に位置する。西武線で池袋まで約45分で行き来ができ、ベットタウン的機能を果たす街だ。
 工業地域、自衛隊の基地などもあるため、近年人口が増加しつつある都市でもある。これに伴い、現在、駅周辺に分譲マンションが増加している。その為ファミリー層などの人口流入が激しいと言われるが、一方で賃貸の物件を借りるものは減少気味であるという。理由は2DKタイプの部屋(6万〜8万円)を借りる賃料で分譲の3LDKタイプの家を買うローンが組めるからだ。
 「月々の支払いが賃料より安いため、借りるより家を買う傾向が強いようです」(F社・社長)
 分譲3LDKの人気とは裏腹に同市では10年前に建った2DK、3DKの軽量鉄骨造の新婚、家族向けは空きが目立つという。
 T社では同社の建設するメゾネットタイプを売り出し、家族層の獲得に成功している。
 「入間地区ではめずらしいため、常時、9割方満室です」
 「ゆったりスペースをとった広い間取りの物件にニーズが集まる中、中途はんぱな間取りではなかなか借り手が見つからない。」
 そのため空室対策に各社ともリフォームを施すなどし、入居率回復をはかっている。

室内全体を20〜30万円かけ修繕
 K社では賃料を下げると共にクロスの総張り替えなどの内装を新築並にする試みをはかっている。同様にF社でも細かい市況を把握した上で1部屋の室内を20〜30万円掛けたオールリフォームを行っている。K不動産では共用部分の清掃から、水回りのリフォームを重点的にすすめている。
 「ユーザーの中で色々な人が使ったキッチンなどはちょっと使いたくないとの声が高いため新品に替えたりしています」

畳・カーペットをフローリングにする
 単身者の動向としては同市に所在する大妻女子大学、東京家政大学、武蔵野女子音大の学生から、飯能市にある駿河大学の学生、基地に勤める自衛隊員に需要がある。
 1Rに一応動きはあるが、近年都心部の学生も自宅から通うといった傾向も多いうえにどの大学も寮をもっているため、単身者は年々、減少気味という。
 特に10年前ほどに建てられた物件に人がつきにくいそうだ。
 その当時はちょうど飯能市に駿河大学ができたのにあわせ、あちこちで1Rの賃貸を建てたのが今になって余っているのだ、その為各社ともファミリー用同様リフォームを施し、巻き返しをはかる。
 当時の仕様は3点ユニット、エアコンなし、カーペット敷きの部屋が8割もあり、現在の市況とあっていないものが多い。そのためK社では賃料を引き下げるなどの対策の他、カーペットをフローリングに変更する施工を行っている。
 K不動産では、オーナーに駐車場を近隣に獲得してもらうなどし、他との差別化を図っている。
 「単身者でも車を使う社会人に焦点を合わせ、駐車場を付けて入居促進を図りたいです」
 各社とも様々なアプローチでリフォームに特化しているようだ。
(全国賃貸住宅新聞より抜粋)



 上記のような現象は、ここ数年増えてまいりました。特に、昨年より今年に入って多かったのは、2DKを探しに来た新婚さんが、何度か来店されている内に賃貸探しから分譲探しに切り替わる例でした。
 また、リフォームの点では、やはり洋間。特にフローリングを好む方が益々、増えてきたこともあり、水回りも含め、洋間への切り替えや、流し台の交換等も多くなりました。
 それらのことはやはり客引きがよかったと思われます。今後、10年以上物件等に関しては、空室を埋める手段の一つとして増えていくことは間違いないことと思います。



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