ペットで笑いペットで泣く昨今ペット事情

 銀杏の木が色づき朝夕はめっきりと冷え込んで参りましたが、オーナーの皆様にはお元気でお過ごしのことと思います。
 さて、昨今のペットブームで、ペットとの同居を希望している方が増えているようです。総理府の統計では4割の人が老後のパートナーとしてペットを考えていることがわかりました。また、若い方でもワンルームで猫を飼いたい、小動物(ハムスターやフェレット等)を飼いたいという声を聞きます。
 しかし、実際には賃貸では、まだまだペットを飼える物件は少なく、場所・賃料・設備等の条件をあれこれ選べるところまではいかないようです。
 そんな中でペット可物件で成功している例をご紹介いたします。


大型犬と入浴できるスペースを確保
ニーズに応え築20年アパートが満室に


 当社の管理する「メルローズ・プラザ」は築20年のアパートで今年の6月法人契約が解除になったことをきっかけに、全面的に建て替えるか、部分補修をするかということになりました。
 しかし、年々修繕費がかさむようになり、多額の新築費用がかかる建て替えよりも維持管理が容易な、入居者ニーズを配慮したリフォームを開始しました。オーナーさんがペットを飼っているということもあり、入居者層を広げるため、ペット同居型の物件にすることを提案しました。その為、ペット同居対応のリフォームも細部にわたり工夫しました。
 なんといっても玄関横にあるペット専門足洗い場や、ゴールデンレトリバーほどの大きさのある犬と入居者が一緒に入浴できるようにと、浴室は1坪、ゆとりのある造りとなっています。
 家賃は6万8000円と、相場より1万円ほど高いのですが、入居率は90%と人気の物件となっています。
(R社・茨城県水戸市)

設備を充実させたペット同居型賃貸マンション
 ペットケアマンション「ベルフォーレシリーズ」を展開しているのはA社(埼玉県越谷市)だ。
 現在建築中のものを含め17棟の実績があり、来年度には既に20棟の建築を予定しているという。
 同シリーズの特徴は、ペットの特性を生かした様々な設備にある。共用部分であるエントランスには、ペットの足洗い場である「フットシャワー」と散歩中の排泄物を流すための「うんちダスト」を設備し、衛生面に考慮している。
 一方、居住スペースは、ペットと人間が一緒に住み易い様に配慮されている。室内にはオゾン脱臭器を完備するほか、猫が上がり下がりできる「キャットリビング」、玄関からの犬の飛び出しを防ぐ「ドッグフェンス」など、次々に新しいアイデアを生み出している。また、クロス部分は、張り替えがしやすいよう、下方だけが張り替えられるようになっており、原状回復コストを低く抑えられるよう工夫されている。

専用の契約書や特約を使用する
 入居後のトラブルを避けるために従来の契約書ではなくペット可専用の契約書やペット飼育の規定を作成することが必要です。
 また、敷金を通常より1,2カ月分多く預かるようにし、原状回復の際、敷金内でまかなえるようにしておく。
(全国賃貸住宅新聞より抜粋)



 しかし、新築物件や一括解約の物件をペット可物件に変更する場合は、契約時の取り決め等をしっかりしておけば比較的問題は少ないが、一方、入居中の物件の空室から始める場合は、ペットを飼わない方(前から住んでいる入居者)とのトラブルの発生もあり、メリットばかりとは言えない問題を含んでいます。
 ともあれ、この「ペット物件ヤーイ」と探す時代は、まだしばらく続きそうです。


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